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↑「生活散歩 vol.64 第10回食彩の憧憬」 でご紹介いただきました。
編集部の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。
・日本海の荒波が育てた越前がにの味の真髄を堪能する・
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鉛色の海の上に雹まじりの雪が落ち、岸壁には白い波頭が砕ける。 北陸の冬は、あくまで冷たく厳しい。 雪がやっと止んだ翌日、三国港を訪ねた。 十数日ぶりに越前がにの漁が行われ、水揚げがあるからだ。 九頭竜川と海との接点に作られた三国港は、 その昔は北前船の商業港として栄えたが、 今は豊富な日本海の魚介が水揚げされる漁港として全国的にその名を知られている。 水揚げが始まる午後3時、どんよりとした雲の合間から、僥倖のように薄日が指す。 といっても、海からの風は肌を刺すように冷たく、漁港の人々は寒風に 首を縮めながら、越前がにを素早く仕分けし、黄色いブランドタグをつけていく。 このかには、場所によって名が違い、 北海道や東北ではずわいがに、山陰では松葉がにと呼ばれる。 越前がにという名前を冠することを許されるのは、 福井県の敦賀港、三国港、越前港で水揚げされるものだけ。 そのため黄色いタグがつけられ、他のカニと厳然と区別されるのである。 日がとっぷり暮れた頃、どこからともなく多くの人が集まってきた。 三国港の競りは”夜競り”なのだ。 独特の節回しの競りの声が始まると、人々の目は中央のかにの箱に注がれる。 値段を示す指が立てられ、あっという間に箱が左右にさばかれていく。 北海の夜の底冷えを忘れさせるほど、場内はいつしか熱気に包まれていた。 1/3
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・「生きた越前がに」を扱います・
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